越えられない言葉の壁
定着しない外国人看護師の問題外国人看護師の悩み
日本では平成20年から外国人看護師の受け入れが始まり約1,100人(看護師候補者含む)が働いています。しかし、外国人看護師が日本で働くには多くの問題があります。その中で一番の問題が言葉の壁です。外国人看護師はビジネスレベルの日本語研修を受けていますが、仕事で電子カルテや書類記録などの文字を見ることが多く日本語の壁が大きく立ちはだかり苦戦することが多いです。このように、外国人看護師が悩む日本語の問題を紹介します。
文字が読めない
外国人看護師は日本語を話すことができても、文字を読むことが苦手な人が多くいます。英語はアルファベットだけですが、日本語は漢字、ひらがな、カタカナとあります。漢字には訓読みと音読みがあるため漢字1文字でも読み方に迷う場合があります。特に患者さんの苗字や名前を呼ぶときに読めない場合があります。最近では、名前に当て字を使う場合も多いため、ますます漢字に苦手意識を持つ外国人看護師が多くいます。その他にも医者の書いたカルテや書類等が読めなくて苦労することが多いです。
言葉が聞き取れない
外国人看護師はビジネスレベルの日本語は習得しているので、医者や看護師同士の日常会話はそれほど困難なく話すことができます。しかし、患者さんにはその土地柄の訛りや言い回しで話す人もいるため、聞いたことのない言葉に感じることが多く、意味が理解できない場合があります。また、患者さんには早口で話す人もいます。早口で話されると、単語をきちんと聞き取ることができないので、何度も聞き返すことになってしまいます。そのため、急いでいる患者さんに対し不快感を与えてしまいます。その他にも患者さんにはきちんと発音できない症状の人や、病気や認知症などで会話が不自由な人もいます。日本人看護師なら少しの言葉からでも、ニュアンスや言葉の影に隠れた本音を読み取ることができますが、外国人看護師の日本語スキルでは読み取ることが不可能です。そのため、患者さんの表情やしぐさから何を言っているのかを読み取らなくてはいけないのです。
敬語が使えない
日本人の看護師は、医者や患者さんに対して敬語で話をしますが、外国人にとって敬語はとても難しいと言われています。そのため、常に患者さんと敬語で話さなければいけない外国人看護師はとても苦労しています。患者さんによっては、敬語でなくても大丈夫な人がいますが、平語ではなされるとなれなれしく感じ不快感を持つ患者さんもいます。
自分(管理人)は海外で看護師として働きたいと思い、さまざまな方法を調べましたが、残念ながら夢をかなえることができませんでした。自分のように国際看護師を目指している人に、少しでも夢を実現してほしいと思い、サイトをつくりました。当ウェブサイトへのお問い合せはこちらまでお願いいたします。