外国でも看護師が足りていない

外国でも看護師が足りていない

世界的にも深刻な看護師不足

世界の看護師

看護師は医療サービスに従事する職員として世界各地にいます。そして、それぞれの国で定められている試験に合格し看護師となり、病院に足を運んでくる患者さんの治療、入院している患者さんにはより早期に社会復帰ができるようにケアします。日本では看護師が不足しているため、正常な病院運営ができなくサービスの質が低下しているという問題があります。外国の看護師事情はどのようになっているのでしょうか。

アメリカの看護師

アメリカは、海外の中でも看護師に対する地位や手当などの待遇がとても高いです。これは国家の健康に関する制度などが手厚くないため、それぞれの病院が得る収入が多くなり看護師の給与も高くなるのです。看護師の地位が高いためアメリカでは看護師を希望する人が多いのですが、看護師の人材育成をする講師や教師が不足し、教育機関を増やすことができません。そのため、思うように人材育成ができないので看護師の供給ができず人材不足になっています。

ドイツの看護師

ドイツは1960年代末期から看護師不足が深刻になりました。現在看護師は約5万人不足しています。そのためインド、フィリピン、インドネシアなどの国から看護師を受け入れています。1990年代からは東欧からの介護士も受け入れはじめました。しかし、最近ではヨーロッパ近隣諸国からの受け入れだけでは看護師不足が解消されず、中国人看護師を受け入れるプロジェクトが始まっています。

フィリピンの看護師

フィリピンは看護師の育成環境が整っており、専門の大学も数多く存在しています。しかし、まだ発展途上のフィリピンでは海外と比較すると看護師の賃金が低いため、看護師を育てていても賃金の高い海外へ流出してしまいます。そのため国内に残る看護師が不足し、労働環境が悪化し看護の質や技術のレベルも低くなっています。

中国の看護師

中国は世界の中でも特に看護師不足が深刻です。中国は人口も多い国で急激な経済発展による環境破壊のため、疾患をもつ患者さんが急増しました。世界保健機関の統計によると、ほとんどの国では人口1,000人当たりに看護師は3人以上存在するのに対し、中国では2009年時点でわずか1.39人しかいませんでした。そのため看護師はとても過酷な労働で、さらに中国の看護師は地位も低く福利厚生も十分ではありません。都市部はある程度の看護師がいますが、都市部以外では看護師の人材確保が思うようにいかず、入院している患者さんのケアができないため、患者さんの家族が泊まり込みで世話をしています。

国際看護師の夢を

自分(管理人)は海外で看護師として働きたいと思い、さまざまな方法を調べましたが、残念ながら夢をかなえることができませんでした。自分のように国際看護師を目指している人に、少しでも夢を実現してほしいと思い、サイトをつくりました。当ウェブサイトへのお問い合せはこちらまでお願いいたします。

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